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2026/4/29 9:00

木造オフィスの完成見学会に参加してきました

長野県須坂市の木造オフィスの完成見学会に参加してきました。
延床面積1000㎡に迫るオフィスの新築工事で、この規模では鉄骨造が選ばれることが多いのですが、この物件では社員数2名の工務店が木造で竣工させたということで、業界でも注目の物件です。



近年では、木造によるビルや体育館、ホールなどの中大規模建築物が増えてきているものの、社員数2名の工務店である池田住建企画さんが受注して、無事完成にこぎ着けるまでの、様々な苦労を聞かせてもらうことができました。



このプロジェクトにはさまざまな人が協力をしていて、主なプロジェクトメンバーには工務店同士の勉強会である「住学」のメンバーが各々の得意分野を担当しており、小さな工務店でもそれぞれの得意分野で協力し合えば、大きな会社がすべての分野を受け持つよりも有利であることを説明してもらいました。
当日のセミナーでは、その中心メンバーであるサトウ工務店の佐藤社長と、木構造を担当されたウッドハブの實成さん、池田住建企画さんとJVを組んで工程や現場管理をされた地場ゼネコンのマツナガ建設の有賀さん、空調を担当された北海道のカイトー商会の米本さん・傳福さんからも貴重な話を聞かせていただけました。



特に木構造については、木造中規模建築物に取り組むうえでとても参考になる話で、弊社としても刺激になりました。
木造の建築物といえば、住宅や小さいアパートなどの小規模建築物に採用されることが多かったので、求められる耐火性能が低く、耐震性能もしっかりと確保されていない建築物があったため、災害時に被害を受ける建築物は木造が多く、中大規模建築物に採用されやすい鉄骨造やRC造(鉄筋コンクリート造)と比較すると地震や火事に弱いイメージがあるかと思います。
しかし、耐震性については中規模建築物では構造計算が行われるため、木造か鉄骨造かRC造かに関わらず、しっかりとした耐震性を有しており、耐火性についても、木造の耐火建築物に関する法整備も進んだことで、どのような仕様であれば火事になっても問題ないかがクリアになってきています。

じつは、中大規模建築物で木造を採用する際に一番大きな障壁となるのが、大空間を作れるかどうかで、一般的に木造は柱を立てて、区画を区切ることで耐震性を持たせているのですが、中大規模建築物では柱のない大空間を求められることが多いため、今までは木造による中大規模建築物を建てるのが難しかったのです。
しかし、今回お話しいただいたウッドハブさんはそういった課題に対して、比較的安価に対応可能な木造トラスによる大空間を実現できる木構造を提案している会社さんなので、今後は工務店による木造中規模建築物が増えていくのではないかと思います。





今回見学させていただいた木造オフィスは、かなりの大空間を木構造によって実現しているため、見応えのあるトラス構造を見学することが出来ました。
このような大空間を実現するための木造トラスであっても、特別な工具などは必要なく、普段から大工さんが使用している電動工具だけで施工可能な点もとても良い点だと思いました。





また、見学会の後は懇親会から二次会までお邪魔させていただきましたが、このような木造中規模建築物に取り組まれている工務店さんやメーカーさん、関連業者さんもいらっしゃったことで、様々な参考になる話や弊社の取り組みに生かせるご提案を聞くことが出来て、大変有意義な時間でした。



見学会を通して感じたこととして、今後はますます木造の建築物が増えていくだろうと思いました。
その理由としては、木造は鉄骨造やRC造と比べて重量が軽く、地盤改良や基礎に必要なコンクリート量を減らすことが出来る点や、近年の建材費の高騰においては、鉄骨やコンクリートの価格が大きく上がっているのに比較して、木材はウッドショック以降は価格が落ち着いていることから、構造材にかかる費用が木造と鉄骨造・RC造では大きなコスト差が生まれてきている点から、木造のコスト優位性がいっそう明らかになりつつためです。
また、鉄骨造・RC造と比較して、木造は製造時のCO2排出量が少ないことからも、国や自治体においても木造建築物の活用を進めており、より付加価値を求めるオーナー様にこそ木造建築物が求められるようになっていくことと思われます。

もし、オフィスや店舗、工場や倉庫などを建築予定の方は、ぜひ木造による中規模建築物もご検討ください。