施工事例

2020/8/3 9:00

吹き抜けリビングの二世帯住宅「岡崎の家A」

コンセプト
150坪近い大きな敷地に建つ旧宅の建て替え計画。
耐震性に不安のあった以前の住まいを建て替えるにあたって、間取りの自由さと耐震性能が両立する住宅設計をテーマとした。
また、プランニングに際しては、お施主様のこだわりのヒアリングと設計提案を徹底し、およそ1年近い時間をかけたことで、お施主様の夢を実現した理想的な住まいに仕上がった。

外観
外壁の仕上げは、外壁のひび割れを防ぎ、防水性能にも優れる弾性左官材をベースとして、木調サイディングをアクセントに採用することで、長期的な耐久性とコスト面のバランスが取れた計画とした。
リビングの屋上をルーフバルコニーとすることで、お施主様の趣味である天体観測やランチが楽しめる空間となった。
大屋根には太陽光発電システムを採用し、災害にも備えたサスティナブルな住まいとして計画した。

室内空間
吹き抜けリビングは天井高4mを超える大空間として、三方の高窓から光が注ぎ明るく開放的な室内空間を計画した。
インテリアには花梨の無垢床に左官塗り壁のほか、8寸角の大黒柱や袖壁にはエコカラットを採用し、旧宅のケヤキ古材を鴨居として再利用するなどこだわり溢れる内装に仕上がった。
リビングに併設された真壁造りの和室には掘り炬燵を計画し、造作の4連引き戸で間仕切れば、落ち着いた和の空間で寛げるようになっている。
洗面化粧台は、耳付きのブラックウォールナット一枚板を加工して造作し、無垢材ならではの素材感と手触りが心地いい仕上がりとなった。
全体のプランニングとしては、LDK空間と各個室を離した間取りにすることで団らんスペースとプライバシーを両立し、家族とも程よい距離感を保った二世帯住宅にふさわしい設計となった。

竣工2012年

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