自然素材と暮らす開放的な家「上粕屋の家A」

外観
東西に長い長方形で南面を広くとった外観は、太陽の光を内部に導き、明るく広がりのある屋内空間を生み出している。
バルコニーは出幅を1.2mほどにすることで、洗濯物を干す際に余裕があるだけでなく、1階の庇の代わりにもなり、夏場の強い日差しを遮るため、室内の温度を快適に保つことができる。
外壁はガルバリウム鋼板とし、長期のメンテナンス性を重視して採用を決めた。
ぶどう棚やブランコの造作はイペ材、ウッドデッキはウリン材で施工し、長期の耐久性に配慮した外構計画とした。

室内空間
大きな吹き抜けから続く勾配天井によって、家全体に風と光が通り抜ける開放的な住まいを計画した。
キッチンはダイニングテーブルと一体化することで家事動線の効率化を図り、キッチン前にはカウンターとスタディースペースを設けることで家族が集う間取りとした。
リビングの内装は幅広の無垢床に漆喰の塗り壁として、自然の風合いと質感が感じられるナチュラルな空間に仕上がった。
テレビ配線は複数配置することで、テレビ位置の模様替えを可能とした。また、将来的には間仕切壁を撤去して1階で生活が完結するように可変性を持たせた設計となっている。

竣工2012年