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2020/10/9 9:00

食洗機はフロントオープンがおすすめ

時短家電は共働き世帯の切り札

近年は共働き世帯も増え、家事の時短化に大きな関心が寄せられています。
そんな中、新築住宅で導入すべき住宅設備として、一番おすすめしたいのが食洗機です。
それも国産メーカーで一般的なスライドオープンではなく、フロントオープンのものを採用することで、家事労働の負担を大きく削減することができます。


食洗機の開き方には2つの種類がある

システムキッチンに内蔵されている食洗機には、2つの開き方があります。
海外メーカーを中心に採用されているフロントオープンと、国産メーカーに多いスライドオープンと呼ばれるものです。

Miele(ミーレ)社製 フロントオープン食洗機 45cmタイプ


Miele(ミーレ)社製 フロントオープン食洗機 60cmタイプ


Panasonic社製 スライドオープン食洗機 45cmタイプ


食洗機と言われて一番に思い浮かべるのは、国産メーカーに多いスライドオープンの食洗機だと思います。
システムキッチンのオプションとして採用されている比率が高く、一般的なキッチンに付く食洗機はこのタイプになります。
そのため、フロントオープンの食洗機を検討している場合は、オプション対応可能なキッチンを選ばなければなりません。


フロントオープンの食洗機をおすすめする理由

では、フロントオープンの食洗機を採用するメリットは何でしょうか。まず一番に挙げられるのは食器の収納力とセットのしやすさでしょう。
スライドオープンの食洗機は、下から順に食器を入れていく必要があるのに対し、フロントオープンでは各収納部を引き出すことができるため食器のセットが容易です。
また、庫内の容量が広く収納できる食器点数も多いため、食器が重なってキレイに洗えないというケースは少ないでしょう。
洗浄水の噴射口も下段と中段の2か所にあり、下段にフライパンなどの調理器具を入れた場合でも中段の洗浄はしっかりと行われます。
さらに、ミーレ社製の食洗機ではカトラリートレイと呼ばれる収納部があり、お箸やスプーンなど食洗機には入れにくかった小物も洗うことができます。

Miele(ミーレ)社製 カトラリートレイ



フロントオープンの食洗機を採用する際の注意点

一方で、フロントオープンの食洗機を採用する際に気を付けるべき点は、どのようなものでしょうか。
まず、オプション対応しているシステムキッチンが少ないことと、メーカーによってはアフターサポートの体制に不安が残ることでしょう。
ただ、弊社でオプション対応しているミーレ社は日本に現地法人を持っているため、海外メーカーの中ではアフターサポートが充実しています。
また、国産メーカーと比べるとコストが高くつくことは、頭に入れておくべきでしょう。

機能的な面から挙げると、海外製の食洗機には乾燥機能が付いていないものが多く、洗浄後の余熱による乾燥が必要となるため、熱を持ちにくいプラスチックの食器類に水気が残りやすい点は注意が必要です。
さらに、濡れた食器をセットする場合や乾燥が不十分なまま開けた場合、床に水滴が落ちてしまうことがある点にも留意しておきましょう。
その他には、スライドオープンの食洗機に比べて収納部が低い位置にあるため、食器の出し入れの際はしゃがんだり屈んだ体勢をとる必要があります。


まとめ

食洗機を導入したものの使わなくなってしまった方で多いのが、容量不足や洗浄力不足によるものです。
予洗いが必要な食器の存在や、大きな調理器具は結局手洗いする必要があることから、わざわざ食洗機を使うのが面倒になってしまうようです。
その点を考えると、調理器具まで入る収納力と高い洗浄力を持つ海外製のフロントオープンの食洗機を採用するメリットはとても大きいと感じます。
一方で、コストやアフターメンテナンスなどを懸念される方にとっては国産メーカーのスライドオープンの食洗機も十分に選択肢に入るでしょう。
ただ、共働き世帯など家事労働に時間を割くことが難しい方には、育児や趣味の時間を確保するため、コストをかけてもフロントオープンの食洗機を導入することをおすすめします。